私立高校の無償化!2020年度から開始の話を分かりやすく説明するよ

高校生 子供の教育費の話

私立高校の実質授業料の無償化の実現が、2020年度から始まります。

平成29年12月8日に閣議決定された「新しい経済政策パッケージ」には,消費税使途変更後の32年度までに,現行制度の平年度化等に伴い確保される財源など,政府全体として安定的な財源を確保しつつ,家庭の経済状況にかかわらず,幅広く教育を受けられるようにする観点から,年収590万円未満世帯を対象とした私立高等学校授業料の実質無償化を実現する旨が盛り込まれました。
引用 文部科学省 平成29年度文部科学白書 第4章 初等中等教育の充実

忙しい人のためにポイントは!

  • 私立高校の無償化開始は2020年度から。
  • 対象者は、年収590万円未満(両親と中学生と高校生家族4人の場合)
    で段階的な支援金
  • 財源は10%の消費増税。
  • 2020年以前は、年額17万8,200円の補助がでる現行制度を利用。

大学や専門学校の授業料無償化の対象世帯や申請スケジュールについてはこちらにまとめました。

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私立高校の無償化の対象となる子供は、現在高校2年生以下の子供

私立高校の無償化の対象になる子は、2020年私立高校に在学している子供からです。

2019年7月現在、高校2年生の子供は、高校3年生の1年間だけ
2019年7月現在、中学3年生になる子以降からは、
まるまる3年間
私立高校の授業料が無料
になります。

それまでは、現行制度である高等学校等就学支援金制度を利用することになります。

この記事は、2020年から開始の制度がテーマの記事です。
現行制度や、私立高校の学費を賄う制度については、下の記事へ。

私立高校の学費を支援する制度を使えば進学できる。
今は小中学校の授業料だけでなく、 高校の授業料も公立高校なら無料、私立高校でも全世帯の9割の世帯を対象に補助がでます。...

私立高校の無償化の制度対象の世帯年収は、年収約590万円未満

年収が年収590万円までの世帯が私立高校の無償化制度の対象になります。

また、医療費控除が多い、扶養家族が多いなど控除がある場合、年収590万円以上でも対象です。

目安として、平均年収(545万4千円)以下の割合は全世帯中61.5%、
世帯年収600万円以下の割合は全世帯の約65%という統計データも載せておきます。

 

年収分布

 

 

参考・グラフ引用 厚生労働省の国民生活基礎調査

また、所得制限から外れても大阪府や東京都では独自で実質無償化している自治体もあります。

私立高校無償化の支給金額は、年間約25万円~年間約45万円

私立高校の無償化、バンザイ!!なんですけど、注意点があって、
年収590万円未満なら全世帯で自己負担ゼロじゃないんですよ・・・。

私立高校の無償化の支給額

  1. 住民税非課税世帯は実質無償化
  2. 年収350万円未満の世帯は最大35万円の支給
  3. 年収約590万円未満の世帯は最大25万円支給

私立高校無償化の支給額を、現行制度(高等学校等就学支援金制度)と比較

現行の私立高校の授業料負担軽減制度よりも、最大年間10万円程度の自己負担が減ります。

対象年収 旧制度
支給額
新制度支給額
年収250万円未満程度
(市町村民税所得割 非課税)
の世帯
年額29万7,000円
(2.5倍)
実質
無料
年収250~350万円未満程度
(市町村民税所得割額 5万1,300円未満)
の世帯
年額23万7,600円
(2.0倍)
最大
年額
35万円
年収350~590万円未満程度
(市町村民税所得割額 15万4,500円未満)
の世帯
年額17万8,200円
(1.5倍)
最大
年額
25万円

これだけの私立高校の支援金が支給されると、家庭での自己負担はいくらになるのか、

東京都生活文化局「平成29年度都内私立高等学校(全日制)の学費の状況」によると、
私立高校の授業料の平均は、年間44万8862円(月額・約3万7405円)なので、
これを参考に試算しています。

  • 年収250円未満程度の年収世帯の自己負担⇒無料
  • 年収250~350万円未満程度の年収世帯の自己負担⇒年額98万8,862円(月額・8,239円)~
  • 年収350~590万円未満程度の年収の自己負担額⇒年額19万8,862円(月額・1万6,571円)~

まだ、正確な支給額が分からないので最大支給額から割り出した私立高校の授業料自己負担金額なので目安になりますが、大きな負担軽減です。
詳細の支給金額が分かり次第修正していきます。

自民党は6日の政調会合で、公明党が10月の衆院選で掲げた私立高校の実質無償化について、年収約590万円未満の世帯を対象に、収入に応じて段階的に支給額を決めることなどを大筋で了承した。公明党は平成31年度からの実施を求めていたが、自民党は消費税率10%引き上げ後の32年度からとした。具体的には、(1)住民税非課税世帯は実質無償化(2)年収350万円未満の世帯は最大35万円の支給(3)年収約590万円未満の世帯は最大25万円支給できる財源を確保する-の3段階で実施するとした。

引用 産経ニュース 自民党 私立高校無償化 大筋了承



私立高校の無償化おかしい、不公平という意見もある

私立高校の無償化に対してよく聞く意見

  • 低所得層だけが優遇されている
  • 公立高校に入学できるように勉強しない子供が悪い
  • 義務教育は中学まで、高校まで無償化する必要はない
  • これまで支援金がなかったからズルい。通信や定時制に行けばいい。

それぞれの立場が違うと様々な意見がでてきますよね。

しかし、今回の私立高校の無償化によって、実は日本人全員が恩恵を受けるので、あまり心配する必要はないと思ってます。

私立高校の無償化でも、低所得層の労働時間はフルタイムのままです。

「しっかり共働きで働いている我が家は対象にならなくて、納税額が低い低所得者が対象だなんて(怒)」と言う意見がありますが、これ勘違いしてます。

低所得で想定されている母子家庭、父子家庭のひとり親はフルタイムで働いている人がほとんどです。

子供の学費のためにダブルワーク、トリプルワークをしている人もいて、下手すれば、高給取りのエリートサラリーマン並みの労働時間です。

それでも平均所得の半分程度しか稼げないのは、低賃金のパートの人が多いからであって、
労働時間が短いから低所得なのではありません。

なので、私立高校の授業料の無償化が進んでも、フルタイムを辞めて生活しよう、ってことはないので優遇されているというのは誤解だと思います。

そもそも、今回、所得制限が全世帯平均の6割をカバーする年収590万円未満まで対象になったことで、低所得者だけが「優遇」されるとは言えなくなりました。

公立高校に入学できないのは勉強しない子だと言うのは、古い

確かに、まだまだ(というかずっと)公立中学校の先生はやはり公立高校推しなので、公立高校に行く子の方が多いのは現状ですが、

今は地方都市でも私立志向になってきたと感じます。

なぜなら、少子化によって閉校の危機感がある私立高校が、がっつり特色を出してきたので、公立高校トップ校よりも進学実績や就職実績が高くなってきた私立高校が増えて来ているからです。

すぐに公立高校重視の状況が私立高校と逆転することはないとは思いますが、このまま私立高校の無償化が進めば、特色のない私立高校だけでなく授業料が安いだけの公立高校も、少子化の影響で閉校がこれまで以上に加速することが予測できます。

増えすぎた大学も問題ですが、増えすぎた高校が減っていくのは、私立高校の無償化が後押しとなると私は思っています。

義務教育である中卒では就職が難しい。

中卒で頑張っている人もいますが、中卒では求人が限られ就職が難しくなります。

中学までの義務教育だけでは社会人のスキルがあると世間では思われていない現状や、9割以上が高校進学することを考えると、高校進学は義務教育と言えると思います。



ズルい!と次世代に苦労を強いる社会は発展しない

確かに、「私立高校に行かなくても、定時制高校や通信があるじゃないか、私が子育てをしていた時は、私立高校進学のためにローンを組んだ!」という意見もあると思います。

ですが、私達の世代が平和なのも、道路が舗装されているのも、選挙権があるのも、義務教育期間は、子供に給食があるのも、先代の人達が社会をより良くしようと、改善していってくれたからです。

自分達が辛かったから、次世代に同じ思いをさせてはいけないという気持ちが無くなってしまうと、結局は、自分達がいる社会から平穏が失われ社会全体が発展しません。

子どもの可能性を広げるチャンスを与えないことは、本来、社会に好影響を与えたチャンスを奪うことになるので、同じ時間を生きる自分達の世代も割りを食うことでしょう。

コメント

  1. よしこ より:

    はじめまして。2年前に離婚して今年新中3年生になる息子がおります。成績が悪くなく勉強も頑張っているのでできれば千葉県内の大学付属の私立高校に行かせたいという希望があります。ネットでいろいろ調べていても本当に私立高校にいかせられるのかだんだん不安になってきました。まわりにもひとり親家庭がいないので相談できる友人もおらず、何から手をつけてよいのかわからなくなってきました。こちらのブログがとても励みになっており、私のバイブルです。

    • 管理人さな より:

      よしこさんこんにちは!
      シンママブログ管理人さなです。
      親として、頑張っている子供を応援したい気持ち、よく分かります。
      私のブログがお役にたっているようでとても嬉しいです。
      受験も情報戦、お互い子育て乗り切りましょう!

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